台風10号で被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げます
台風10号は東北地方・北海道に甚大な被害をもたらしました。東京合唱団が東日本大震災の復興支援の一環としてピアノ・楽器を寄贈してきた岩手県は、観測史上初めての台風上陸ということで、想像を超える水害に見舞われたようです。中でも、2012年7月に訪問したこともある岩泉町は、小本（おもと）川の氾濫によってグループホーム「楽ん楽ん（らんらん）」で多数の犠牲者を出し、非常に痛ましいことでした。東京合唱団が訪問したグループホーム「いわいずみ」は、同じ小本川のほとりにあるのですが、幸い早めに避難できたため、大きな被害にはならなかったことを確認しています。また、今までピアノ寄贈をし、訪問コンサートを行ってきた岩手県の各施設のうち、大船渡の典人会の2施設（「後ノ入」と「つばき」）、鵜住居の五葉寮、宮古のグループホーム田老と介護老人保健施設『ほほえみの里』については、入居者と職員および施設には大きな被害がなかったことを、団員が連絡を取り確認できております。いずれにせよ、大震災の復興途上にある地域で再度の自然大災害で、精神的・物質的な大きな打撃を受けた方々が大勢おられるはずです。東京合唱団を代表し、心からお見舞い申し上げます。
東京合唱団 団長 上野紘機
